食品添加物は本当に危険?元メーカー社員が考える選び方の基準

食品添加物は本当に危険?アイキャッチ 暮らしの工夫

自然は神様からの贈り物。
こんにちは、ナチュラルトレードライフです。

みなさんは、食品添加物にどんなイメージを持っていますか?

「あまり良くない気はするけれど、普段はそこまで気にしていない。」
そんな方も多いのではないでしょうか。

私も体調を崩すまでは、その一人でした。
原材料表示を見ても、「法律で認められているのだから大丈夫だろう」と考えていたからです。

アミノ酸等・加工でんぷん・ビタミンE・加工油脂

このように書かれていても、
「体に必要なものや、もともと食品由来のものだろう」
そんな印象しか持っていませんでした。

一方で、
亜硝酸Na や 安息香酸Na のような化学的な名前を見ると、少し気にはなります。

それでも、
「法律で使用が認められているのだから、大丈夫な量なのだろう。」
そう考えて、深く気にすることはありませんでした。

しかし、調べていくうちに、添加物にはさまざまな考え方があることを知りました。

私たちの身近にある食品添加物。
「本当に必要なのか?」
「どこまでなら取り入れるのか?」

一緒に考えてみませんか。

私は大学で生物化学を学び、食品添加物を扱う会社に勤めていた時期があります。
そうした経験も踏まえながら、私が調べる中で気づいたことや感じたこともお話ししていきます。

毎日の小さな選択が、10年後の体につながっているのかもしれません。

※ 本記事は、小藪浩二郎氏・渡辺雄二氏・畝山智香子氏・メラニー ウォーナー氏の著書を参考文献として作成しています。
内容の監修・推薦を受けたものではありません。

私が食品添加物を気にするようになったきっかけ

私が食品添加物を気にするようになったのは、体調を崩し、SNSで情報を集めていたときに、ある画像を目にしたことがきっかけです。

それは、数か月放置していたハンバーガーが、カビも生えず、まるで作りたてのような見た目を保っている画像でした。

「もし本当なら、食品添加物はできるだけ摂りたくない。」

そう思いました。

しかし、SNSの情報をそのまま信じるのではなく、自分の目で確かめたいと考え、実際に同じような実験をしてみることにしました。

それが、この画像です。

6月7日に購入。6月21日に撮影。
その後も観察を続けましたが、1か月後も見た目の変化はほとんどありませんでした。

私が観察したハンバーガーも、時間が経っているにもかかわらず、カビなどの目立った変化は見られず、購入時とほとんど変わらない色や形を保っていました

「なぜ、このようなことが起きるのだろう。」

その理由を知りたいと思い、食品添加物について書籍や資料を読みながら、一つずつ調べ始めました。

※ 本記事は、小藪浩二氏・渡辺雄二氏・畝山千賀子氏の著書を参考文献として作成しています。
内容の監修・推薦を受けたものではありません。

食品添加物とは

食品添加物という言葉は知っていても、役割や原材料の見方までは知らない方も多いのではないでしょうか。
こうしたことを知ることは、自分自身で判断するための大切な視点だと私は思っています。

食品添加物とは、

  • 見た目をきれいにする(着色剤・発色剤)
  • 保存性を向上する(保存料)
  • 味や香り、食感をよくする(甘味料・香料・増粘剤など)
  • 加工食品を製造したり、栄養を補ったりする(凝固剤・結着剤・栄養強化剤)

保存料には、食品を長持ちさせ、カビや細菌による品質の低下を抑えるというメリットがあります。
また、添加物や製造技術を活用することで、加工食品を効率よく大量に製造できるようになりました。

食品添加物の認可数は、年々増加しています。

冷蔵・冷凍技術や衛生管理が発達した現代でも、新たな添加物が増え続ける理由について、私は「本当に必要なのだろうか」と私は疑問に感じています。

さらに、味噌や醤油などでも、昔ながらの長期発酵だけでなく、食品添加物を使用して製造期間を短縮した商品も店頭に並んでいます。

発酵食品と思って購入しても、製品によっては加熱処理などにより発酵菌が生きていないものもあります。

私は、消費者として「どのような方法で作られた食品なのか」をもっとわかりやすい形で知らせてもらいたいと思っています。

食品添加物の表示方法

次に、食品添加物の表示方法についてお話します。

添加物の表示法

こちらの画像は、カレーの原材料の表示です。

「/」より後ろが食品添加物として表示される部分です。
また、食品、添加物ともに、使用量の多い順に表示されています。

ここで、一つ知っておきたいことがあります。

「/」より前に書かれているものは、自然な食材ばかりだと思ってしまいがちです。

しかし、「/」の前に表示されていても、「還元水あめ」や「たんぱく加水分解物」など、化学反応を利用して作られた原料が含まれています
食品原料として扱われるため、使用量の規定もありません。

こちらについても、もう少し分かりやすく情報を公開してほしいと思っています。

調べていて疑問に思ったこと

添加物への疑問イメージ

添加物の安全性は国の基準に基づいて厳格に管理されています。
しかし、表示方法や製造工程などについて調べるうちに、私自身はいくつか疑問に感じる点がありました。
ここでは、その内容を紹介します。

  • 賞味期限はどのように決められているのか
  • 製造工程で使われる薬品について
  • ポストハーベスト(農薬)と食品添加物の関係
  • 添加物の原料(昆虫由来・羊毛由来など)
  • アルコールや他の添加物との組み合わせ
  • 加熱した場合の変化
  • 不純物の管理
  • 栄養強化のために添加されるビタミン

それでは、1つずつ見ていきましょう。

賞味期限はどのように決められているのか

食品添加物にも賞味期限(品質保証期限)があります。

ただ、少し疑問に感じたことがあります。

例えば、賞味期限が4月10日の添加物を4月7日に使用して食品を製造。
その食品の賞味期限を6か月後に設定することは、法律上問題ないとされています。

添加物自体の期限は過ぎているのに、完成した食品にはそれより長い賞味期限が設定される

この仕組みを知った時、私は「本当に大丈夫?」と疑問に感じました。

私も食品添加物メーカーで働いていた頃にも同じように感じたことがあります。
製造後、在庫として保管している添加物の賞味期限が「製造日から○か月」ではなく、「出荷日から○か月」といった運用になっている製品もありました。
その当時、少し疑問が残ったことを覚えています。

製造工程で使われる薬品について

先ほど食品原料として紹介した「タンパク質加水分解物」などは、製造工程で塩酸水酸化ナトリウムが使用されることがあります。

これらは食品原料として扱われるため、食品添加物のような使用量の規定はありません。

私は大学の実験で、実際に塩酸や水酸化ナトリウムを扱っていました。

これらは皮膚や目に損傷を与えるおそれがあるため、取り扱う際はゴム手袋や保護メガネを着用し、安全に十分配慮する必要がありました。

もちろん、食品として販売されるものは法令に基づいて管理されています。
しかし、このような製造工程を知ったことで、私は、できるだけ避けたいと考えてしまいます。

ポストハーベスト(農薬)と食品添加物の関係

海外から輸入される小麦やかんきつ類には、ポストハーベスト農薬と呼ばれる、収穫後に使用される農薬があります。

長い輸送期間中のカビの発生を防ぐため、OPPなどの防カビ剤が使用されています。
このOPPは、かつて日本でも農薬として使用されており、現在は、農薬としての登録は取り消されています

渡辺雄二氏は著書の中で、OPPについて「発がん性が疑われ、厚生労働省が国の研究機関で追試を行うとしていたものの、その後大きな進展がないまま使用されている」と述べています。

一方で、現在OPPは食品添加物(防かび剤)として扱われ、使用されています。

農薬として使われていたものが、別の分類では食品添加物として認められている。
「農薬登録が取り消された理由と、食品添加物として認められた経緯はどのように考えられているのだろうか」

農薬としては危険とされ、添加物としては許可される
この違い、みなさんはどう思いますか?

食品添加物だけでなく、農薬が私たちの食生活にどのように関わっているのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

農薬について詳しく知る

ポストハーベストイメージ図

添加物の原料(昆虫由来・羊毛由来など)

食品添加物について調べていくと、原料にもさまざまなものが使われていることに気づきます。

現在、日本で使用される食品添加物には輸入品も多く、中国など海外から安い原料が入ってくるケースもあります。
輸入の際に、検査をされますが、農薬は検査対象になっていないのです。
品質や背景も気になるところです。

また、添加物の中には、昆虫エキスなど、生き物を原料として作られているものもあります。
まさか知らない間に虫由来の物を口にしているとは、驚きました。

さらに、これは海外での例ですが、ビタミンDの原料には、羊毛に含まれる成分から抽出されたものが使われる場合もあります。

アルコールや他の添加物との組み合わせ

食品添加物も化学的な物質であり、薬と同じように安全性を確認する必要があります。

しかし、食品添加物の研究をされてきた小藪浩二郎氏は、複数の添加物を同時に摂取した場合の組み合わせによる影響や、アルコールと一緒に摂取した場合の影響については、検査されていないと指摘されています。

化学に携わってきた人間としては、化学物質同士が混ざった時に思いがけない反応が起こり、想定しない物質が生成される可能性も考えてしまいます。

もちろん、食品添加物は使用量が定められており、薬とは摂取量も大きく異なります。
そのため、気にしすぎと言われる部分もあるかもしれません。

しかし、発ガン性物質が生成される可能性が指摘されている例もあります。

次回の記事では、その具体例として「亜硫酸Na」について紹介する予定です。

加熱した場合の変化

そして、小藪氏は、添加物が加熱中にどのような化学変化を起こすのかについては、十分な研究が行われていないとも指摘されています。

この化学変化は、私たちの身近でも起きています。

例えば、ポテトチップスに含まれる「アクリルアミド」です。
ジャガイモは、高温の油で揚げると、アミノ酸と糖類が化学反応(メイラード反応)を起こし、天然に存在しない「アクリルアミド」が生成されます。

アクリルアミドは、動物実験で発がん性や神経毒性などが確認されており、人への健康影響については現在も研究が続けられています。

添加物についても、加熱によって予期しない化学変化が起こる可能性は否定できません。
私は、揚げ物はご褒美として、たまに楽しむ程度にしています。

不純物の管理

添加物の検査では、不純物の検査は十分に行われていないとも言われています。
安価な海外原料が使用されることもあり、私は少し気になっています。

過去を振り返ると、不純物が大きな問題となった事例もあります。

代表的なのが、森永ヒ素ミルク事件です。
当時、添加物として使用されたリン酸ナトリウムにヒ素が混入していたことが原因で、多くの乳児が健康被害を受け、約130人が亡くなるという、とても悲しい事件が起きました。

また、天然由来の色素であるカルミン酸(ラック色素)では、不純物などが関与すると考えられるアレルギー反応が報告されています。

さらに、小藪氏は、甘味料であるサッカリンNaの安全性について、不純物との関連を指摘しています。
過去には、不純物との関連が懸念され、一時的に使用が禁止された経緯があります。

このように、不純物が健康問題につながった事例があることは、心に留めておきたいところです。

次回の記事では、保存料として使用される安息香酸ナトリウムについて取り上げ、不純物や成分同士の反応について考えていきたいと思います。

栄養強化のために添加されるビタミン

ビタミン製造イメージ図
  • ビタミンCはレモンから抽出している。
  • βカロテンはニンジンなどの野菜から抽出している。

そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、食品添加物やサプリメントなどに使われるビタミン類の多くは、化学的な方法によって製造されており、自然由来のものではありません

そして、先ほどお伝えした原料の品質の問題です。

私は、食事を土台としながらも、必要に応じて合成されたサプリメントを活用すること自体には反対ではありません。
ただし、それは製造工程や品質管理が徹底された商品であることが前提です。

加工によって失われた栄養素を、後から合成ビタミンで補う。
「天然由来」というイメージと、実際の製造方法との間には、少なくない距離があるようです。

私の考え方と経験談

私は、これまでのような添加物の現状を知り、次のような考え方を持っています。

すべてを避けるわけではない
必要なものと不要なものを考えて選ぶ
完璧ではなく、できる範囲で選ぶ

我が家では、なるべく添加物を避ける生活をしています。
そういった生活を送っていると、添加物に反応しやすくなるという傾向があるのではないか?と感じています。

ある日、旦那さんの焼き肉飲み会に参加したときの話です。

次の日から2日間寝込みました
2日酔いかもしれませんが、これほど寝込んだことははじめてです。

焼き肉のタレ、加工肉の結着剤には、添加物が多く含まれます。

添加物を控える生活を続けていたこともあり、以前より体が反応しやすくなっていたのかもしれない、と私は感じています

私自身の経験から、極端に避けすぎることにも、別の側面があるのかもしれないと感じています。

現在の日本では、すべての添加物を避けるのは現実的ではないと感じています。
だからこそ、ストレスにならない範囲で、必要なものと不要なものを考えながら、できるだけ避けるようにしています。
私は、そんな柔軟な考え方を大切にしています。

まとめ

私たちの身近にある食品添加物には、これまでお話ししてきたような、さまざまな側面があります。

保存性を高めたり、食感や味、香りを良くするなどのメリットがあります。
一方で、原料の品質や不純物の管理などについて懸念を示す専門家もおり、その評価は分かれています。

また、添加物に慎重な専門家の中でも、その考え方や危険性の捉え方には違いがあります

私たちにできることは、さまざまな情報を知ったうえで、自分自身がどのように添加物と付き合っていくのか、その基準を決めることではないでしょうか

今回は全体像を紹介しました。
気になる添加物については、暮らしの工夫カテゴリーの次の記事で詳しく解説していきます。

お読みいただきありがとうございました。


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参考文献・引用元(詳しく学びたい方へ)

この記事で解説した内容は、以下の信頼できる文献をベースにしています。

小藪浩二氏・渡辺雄二氏著書など参考書籍

より詳しい内容や、それぞれの著者の考え方について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

コンビニ&スーパーの食品添加物は死も招く[小薮浩二郎 著]
食品の裏と表[小薮浩二郎 著]
口にしてはいけない発がん性添加物[渡辺 雄二 著]
食品添加物はなぜ嫌われるのか[畝山 智香子 著]
加工食品には秘密がある[メラニー ウォーナー 著]
※書籍タイトルは原題のまま掲載しています。紹介は参考情報であり、内容や効果を保証するものではありません。

【ご注意】
この記事は、参考文献や公的資料などをもとに、私自身が学び、考えた内容をまとめたものです。
さまざまな見解がありますので、一つの考え方・視点として読んでいただければ幸いです。

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