食品添加物の危険性とは?|専門家が懸念する成分を徹底解説

暮らしの工夫

自然は神様からの贈り物。
こんにちは、ナチュラルトレードライフです。

前回は、食品添加物の原料や品質管理、製造方法など、食品添加物の全体像をお伝えしました。
今回は、一つひとつの食品添加物の性質や特徴について、詳しく見ていきます。

ところで、食品添加物は現在、どれくらいの種類があるか知っていますか?

日本で認可されている食品添加物は、数千種類に及びます。
これほど多くの添加物が私たちの身近に存在しているにもかかわらず、その特徴や役割について詳しく知る機会は、決して多くありません。

テレビやインターネットでは一部の添加物が話題になることはありますが、それぞれの添加物について丁寧に解説されることは少ないのが現状です。

そこでこの記事では、数冊の専門書を読み進める中で私自身が気になった添加物や、専門家が慎重な見方をしている添加物を中心に、できるだけわかりやすく紹介していきます。

食品添加物を正しく知ることは、日々の食品選びのヒントにもつながります。
それでは、食品添加物の世界を一緒に見ていきましょう。

記事は少し長めですが、目次から気になる添加物だけをご覧いただくこともできます。

※ 本記事は、小藪浩二郎氏・渡辺雄二氏の著書を参考文献として作成しています。
内容の監修・推薦を受けたものではありません。

専門家が慎重な見方をしている添加物

はじめに、体への影響について、慎重な見方がされている添加物をご紹介します。

安息香酸ナトリウム(保存料)

清涼飲料水やドリンク剤には、細菌やカビの繁殖を抑えるため、保存料として安息香酸ナトリウムが使用されることがあります。

過去には、安息香酸ナトリウムとビタミンC(アスコルビン酸)が含まれる一部の飲料で、条件によってベンゼンが検出されたことが報告されています。

安息香酸ナトリウム反応式

ベンゼンは、国際がん研究機関(IARC)が、「人に対する発がん性がある(グループ1)」と評価されています。

20世紀には、イタリアの靴製造工場などでベンゼンを溶剤として扱っていた労働者の間で、「白血病」が多く発生したという報告もあります。

こうしたこともあり、安息香酸ナトリウムには、食品に使用できる量が定められています。
使用できる量は、食品に対して最大0.06%です。

この量を少ないと捉えるか、多いと捉えるかは、人それぞれだと思います。

私は、このような反応が起こる可能性があることを、知っておいてもよいのではないかと感じています。

また、前回の記事では、不純物の検査が十分に行われていない場合があることについてお話ししました。
不純物による予期しない反応が起こる可能性については、今後も慎重に見ていく必要があるのではないかと思います。

📝安息香酸ナトリウムのまとめ

主に含まれる食品:清涼飲料水・ドリンク剤
ベンゼンの検出量が高かった報告がある製品:一部の栄養ドリンク剤
安息香酸ナトリウムを使用していない栄養ドリンク例:「オロナミンC」「デカビタC」

亜硝酸ナトリウム(発色剤)

ハムやソーセージには、美しい色を保つためや、食中毒の原因となる細菌の増殖を抑える目的で、亜硝酸ナトリウムが使用されることがあります。

亜硝酸ナトリウムイメージ図

亜硝酸ナトリウムは、肉の成分(ミオグロビン)と反応してピンク色を形成するため、製品中に残る亜硝酸の量は減少します。

また、残留量についても基準が設けられています。

一方で、私たちは普段の食事からも、大根やキャベツなどの野菜に含まれる硝酸塩も摂取しています。
硝酸塩は体内で一部が亜硝酸塩へと変化します。

このことから、「野菜からも摂取しているなら心配ないのでは?」※1と感じる方もいるかもしれません。

ただし、専門家が懸念している点の一つに、亜硝酸塩が肉に含まれるアミン類と反応してニトロソアミン類が生成される可能性があります。
ニトロソアミン類の中には、動物実験などで発がん性が報告されているものがあります。

市販のハムやソーセージには、酸化防止剤としてビタミンC(アスコルビン酸)が添加されることが多く、ニトロソアミン類の生成を抑える目的もあります。
しかし、生成を完全に防げるわけではないとされており、スパムなど一部の製品によってはビタミンCが添加されていないものもあります。
原材料の確認をして選んでいきたいところです。

また、加工肉そのものについては、国際がん研究機関(IARC)がベンゼンと同じ「人に対する発がん性がある(グループ1)」に分類しています。

この見解において、農林水産省は、次のように公表しています。

人に対する発がん性があるかどうかの「根拠の強さ」を示すものです。
物質の発がん性の強さや暴露量に基づくリスクの大きさを示すものではありません。

このような情報を踏まえた上で、皆さんはどのように受け止めますか。

※1 野菜に含まれる硝酸塩についてもさまざまな見解がありますが、野菜にはビタミンCなどの抗酸化成分も豊富に含まれているため、加工肉と同じように考えることはできません。

📝亜硝酸ナトリウムのまとめ

主に含まれる食品:ハムやソーセージなどの加工肉
ポイント:ビタミンCはニトロソアミン類の生成を抑える働きがあるため、一緒に摂ることを意識する
亜硝酸ナトリウムの含まれない「無塩せき」と表記されている加工肉製品を選ぶ

OPP(ポストハーベスト農薬・防かび剤)

製品の輸送の際に使われるポストハーベスト農薬が、日本では添加物として認可されています。
ポストハーベスト農薬については、前回の記事「食品添加物は本当に危険?」で詳しく解説しています。
ご興味のある方はこちらからご覧ください。

この添加物として扱われている農薬は、主に柑橘類に使われている「OPP(オルトフェニルフェノール)」「OPP – Na(オルトフェニルフェノールナトリウム)」があります。
これらについては、動物実験で発がん性が報告されているものがあります。

ただ、こういった防カビ剤を使わなければ、海外から食品の輸入が困難になるという点もあります。

そういった事情もあり、「TBZ(チアベンダゾール)」「イマザリル」など、防カビ剤の認可がつぎつぎとおりています。
一方、これらの添加物(農薬)には、動物実験において、胎児への影響(四肢の形成異常など)が報告されているものもあります。

このような報告もあることから、食の安全を考える一つの方法として、

  • 輸入品の柑橘類は皮をむいて食べる
  • 輸入品の柑橘類を使って、自家製ジャムを作る場合は国産のものを選ぶ

こういった工夫を取り入れてみるのもよいのではないでしょうか。

人工甘味料(アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムK・エリスリトール)

「アスパルテーム」をはじめとする人工甘味料は、微糖やノンシュガーなどの飲料、ガム、菓子類、ジャムなど、さまざまな食品に使用されています。

こうした人工甘味料は、少量でも強い甘みを持つため、「微糖」「ノンシュガー」「ゼロカロリー」と表示された食品にも広く利用されています。

とくに「スクラロース」と「アセスルファムK」は、糖とは異なり、体内でほとんど代謝されず、そのまま排泄されます。
これが、「ゼロカロリー」と表示できる理由の一つです。

人工甘味料では、以前の記事で「エリスリトール」を紹介しました。
こちらも体内でほとんど代謝されず、多くは尿として排泄されます。
そのため、江部康二医師は、血糖値を上げにくいことから、糖質の代替として紹介されています。

一方で、食品添加物の研究をされてきた小藪浩二郎氏は、エリスリトールがアレルギーの原因になり得るという見解を示しています。

また、「エリスリトール」は微生物の発酵によって製造されるのに対し、「スクラロース」と「アセスルファムK」は化学的な反応によって製造されます。

これは私自身の考えですが、こういった製造方法の違いも、評価が分かれる理由の一つなのかもしれないと感じています。

さらに、アスパルテームは、2023年に国際がん研究機関(IARC)が「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」に分類しました。

さまざまな見解を知った上で、自身が何を選ぶかを問われる時代なのかもしれません。

トランス脂肪酸(油脂に含まれる脂肪酸)

ショートニング、マーガリンには、「食用精製加工油脂」と呼ばれている油が使用されています。

この「加工油脂」という言葉、皆さんは、どんな印象をもちましたか?

私は、「物理的な加工をしているもの」という印象をもっていました。
しかし、実際は、天然の油脂を化学的に変化させた油が使用されています。
これは、油の固さや食感、加工しやすさなどの性質を調整するためです。

トランス脂肪酸イメージ図

そして、その製造過程で、トランス脂肪酸が生成されることがあります。
トランス脂肪酸については、アレルギー、不妊、動脈硬化、心筋梗塞などとの関連が報告されています。

また「トランス脂肪酸」は、WHO(世界保健機関)において、摂取をできる限り減らすことが推奨されている脂質の一つです。

一方で、日本では諸外国ほどの規制は行われていません。
その背景には、日本人の平均摂取量が比較的少ないとされていることがあります。

しかし、釣部人裕氏は著書の中で、某フライドポテトMで4.55gのトランス脂肪酸が含まれていると述べられています。

WHOは、1日あたりのトランス脂肪酸の摂取量を、総摂取エネルギーの1%未満にするよう勧告しています。
日本人の総摂取エネルギーから考えると、トランス脂肪酸の許容範囲は約2グラムとなります。

ショートニングやマーガリンを使用した食品を頻繁に食べる方は、原材料表示を確認しながら選ぶことも一つの方法ではないでしょうか。

📝トランス脂肪酸のまとめ
  • トランス脂肪酸を含む食品:ショートニング・マーガリン・ファットスプレッド
  • ポイント:WHOでは摂取をできる限り減らすことを推奨(目安:1日約2g以内※2)
  • 意識したいこと:原材料表示を確認して選ぶ

    ※2 総摂取エネルギーの1%未満を目安とした場合

天然由来と勘違いしやすい添加物

次に、一見すると自然由来だと勘違いしやすい添加物を、一つずつ紹介していきます。

加工でんぷん(増粘剤・安定剤など)

先ほどの「食用精製加工油脂」と同じように、加工でんぷんのの中にも、化学的な反応によって作られるものがあります。

ジャガイモなどをすり潰して、水洗いし、沈んだもの(沈殿したもの)を集めて、乾燥させて粉にしたものではありません。

加工でんぷんという一括表示の裏には、「アセチル化酸化デンプン」「オクテニルコハクデンプンナトリウム」「リン酸化デンプン」など、化学的な反応によって性質を変化させた、さまざまな種類があります。

「オクテニルコハクデンプンナトリウム」の表記と「加工でんぷん」の表記

購入時の選択に影響をあたえませんか?

また、製造工程では、「次亜塩素酸ナトリウム」「塩酸」「水酸化ナトリウム」などを使用する場合があります。
これらは取り扱い時に安全管理が必要な薬品です。

さらに、一部の加工でんぷんについては、含有量の規制もされていません。

加工でんぷんは、実にさまざまな食品に使用されています。
身近に存在している分、知らない間にたくさん摂取しているというケースも考えられます。

加工でんぷんは、ジャガイモなどから抽出したでんぷんそのものではなく、さらに化学的な処理を加えて性質を変化させたものです。
そういった事実を知った上で、摂取量を意識するという選択もあるのではないでしょうか。

アミノ酸等(調味料)

アミノ酸等とは、「グルタミン酸ナトリウム」をはじめとし、「アラニン」「グリシン」など、さまざまなアミノ酸が含まれるものをまとめて表記しています。

アミノ酸と聞くと、「体をつくる材料」「体に必要なもの」という印象を持つ人も多いと思います。

確かにアミノ酸は、私たちの体になくてはならないものです。
私たちの体をつくるタンパク質のアミノ酸は、主にL体です。

一方で、添加物として使用されるアミノ酸には鏡像関係にあるD体とL体が存在し、製造方法によってはD体とL体が混在する場合があります。

ラセミ体イメージ図

D体は、L体とは性質が異なり、体の中で利用されにくいものもあります。

また、アミノ酸を含む食品を高温で加熱する過程では、条件によって発がん性が指摘されている物質が生成することがあります。
(例:アミノ酸の一種であるアスパラギンと糖が高温で反応して生成するアクリルアミドなど)

また、アミノ酸等の中で量的に多く使われている「グルタミン酸ナトリウム」は、顔のほてり、めまい、動悸などの報告もあります。
ただ、危険性については、さまざまな見解があり、決定的な結論は出されていません。

カラメル色素(着色料)

「カラメル」と聞くと、「プリンのカラメル」を思い浮かべませんか?

プリンのカラメルは、砂糖を加熱して作るのですが、食品添加物としてのカラメル色素は、複雑な化学反応を起こして作ります。

そして、添加物として使用されるカラメル色素を作る際に、副産物として、発がん性が指摘されているイミダゾール化合物が生成することがありますが、イミダゾール化合物については法令で残存量が規制されています。

しかし、
「法律で決められているから大丈夫」と捉えるか
「少量でも体への影響が懸念される物質が生成する可能性があるので、気をつけよう」と思うのか
人それぞれ、判断が分かれるところかもしれません。

私の場合は、ストレスのかからない範囲で、なるべく避けるようにしています。

各種ビタミン(栄養強化剤)

ビタミンは体に必要な栄養素ですが、食品添加物として使用されるビタミンは、必ずしもレモンやニンジンなどの食品から抽出されたものではありません。

多くは、化学的な合成や発酵などの方法によって製造されています。

さらに、原料や製造工程についても、確認しておきたい点があります。

食品添加物の原料や製造方法については、前回の記事で詳しく紹介しています。
▶ 食品添加物は本当に危険?

以上、天然由来と勘違いしやすい添加物を紹介してきました。
これらの添加物は、私たちの身近なさまざまな食品に使用されています。

一度、パッケージ裏の原材料名を確認してみてください。
「どれほど多くの食品に使われているのか」を、改めて感じるきっかけになるかもしれません。

ミネラルの吸収を妨げる添加物

最後に、体に必要なミネラルの吸収に影響を与える可能性がある添加物について紹介します。

リン酸塩(結着剤・pH調整剤など)

「リン酸塩」こちらの添加物も、さまざまな食品に使用されています。

一つ例として、「かまぼこ」の結着剤としての働きを紹介します。
結着性を高め、保水性をよくすることで、プリプリとした弾力を生み出します。

リン酸塩で問題とされることがあるのが、加工食品などからのリンの過剰摂取です。
リンは、体にとって必要なミネラルの一つです。

一方で、注意したい点は、加工食品からのリンの過剰摂取です。
リンは体に必要なミネラルですが、過剰になるとカルシウムとのバランスに影響を与える可能性があります。

さらに、カルシウムの吸収低下に連動して、マグネシウム、鉄などのミネラルまでもが吸収されにくくなる可能性があると指摘されています。

骨の健康を意識したい更年期世代の方には、知っておいていただきたいと思っています。

まとめ

ここまで紹介してきた添加物に対しての捉え方を整理します。

  • 一部の添加物には、体に悪い影響をあたえるものもあります。
    そのリスクを踏まえた上での選択をしていきましょう。
  • 添加物の表記名だけで良い・悪いを判断するのではなく、まずは情報を知った上で、自分で選択していく姿勢も大切です。
  • 最後は、「自分がどう捉え、何を選ぶか」

コンビニや駅で販売されているお弁当には、多くの添加物が使われています。

あくまでも一例ですが、私の父は、母と離婚してから毎食コンビニ弁当を食べる生活を続けていたそうです。
その後、大腸ガンを患い、70歳ほどで亡くなりました。

食生活だけが原因とは言えず、さまざまな要因が関係していると思います。
ただ、日々口にするものが体に与える影響について、改めて考えるきっかけになりました。

この記事が、あなた自身の基準を定める参考になれば幸いです。

▶ 前回記事「食品添加物は本当に危険?」もあわせてご覧いただくと、製造方法や品質管理の背景がより深く理解できます。

お読みいただきありがとうございました。


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参考文献・引用元(詳しく学びたい方へ)

この記事で解説した内容は、以下の信頼できる文献をベースにしています。

小藪浩二郎氏・渡辺雄二氏の著書など参考書籍

より詳しい内容や、それぞれの著者の考え方について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

コンビニ&スーパーの食品添加物は死も招く[小薮浩二郎 著]
食品の裏と表[小薮浩二郎 著]
口にしてはいけない発がん性添加物[渡辺 雄二 著]
油が決める健康革命: 油を変えれば体は変わる[釣部 人裕 著] 

データ引用・参照元

記事内の客観的な事実や統計については、以下の公的機関および専門データを参照しています。

エリスリトールの有用性・安全性とアレルギー性について | 江部康二医師のブログ

https://koujiebe.blog.fc2.com/blog-entry-6528.html

IARCによる発がん性の分類 | 農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/meat.html

アスパルテームの評価 | IARC

https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-evaluation-of-the-carcinogenicity-of-aspartame-methyleugenol-and-isoeugenol/?utm_source=chatgpt.com

トランス脂肪酸とは?多い食品ランキングから体に悪い理由まで解説 | 西梅田シティクリニック

https://nishiumeda.city-clinic.jp/column/%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%A1%E3%81%AB%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%81%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8/

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