ビタミンB2の働き|代謝を促し、肌・髪・粘膜を健康に保つ

ビタミンB2アイキャッチ ビタミン・ミネラル事典

ビタミンB2は、糖質・たんぱく質・脂質からエネルギーをつくる働きを助け、皮膚や髪、爪、粘膜の健康維持にも関わる栄養素です。
こうした働きから「美容のビタミン」とも呼ばれています。

※ 本記事は、藤川徳美医師・中村丁次医学博士・五関正江歯学博士の著書を参考文献として作成しています。
内容の監修・推薦を受けたものではありません。

特徴と作用

  • エネルギー代謝、とくに脂質代謝に重要な栄養素
  • 正常な発育を維持するために不可欠
  • 過酸化脂質の分解※1を促進する
  • 動脈硬化などの生活習慣病を考えるうえでも重要
  • 皮膚や髪、粘膜を正常に維持する
  • 腸内細菌によって体内でも作られる
  • 水溶性だが、比較的水に溶けにくい
  • 光に弱い

※1 過酸化脂質の分解:体内で酸化してできた脂質を、酵素などの働きによって処理すること

どれくらい必要?

18〜64歳の成人のビタミンB2の摂取基準は、以下のとおりです。

厚生労働省の基準(推定平均必要量・推奨量)分子栄養学の参考値(最低必要量)
推定平均必要量:男性1.3~1.4mg/日、女性1.0mg/日
推奨量:男性1.6~1.7mg/日、女性1.2mg/日
25mg/日
藤川徳美『すべての不調は自分で治せる』、厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2025年版)』をもとに作成。
※「分子栄養学の参考値」の摂取量は、藤川医師の著書に記載された欧米のオーソモレキュラー関連書籍での摂取量を参考にしています。

不足するとどうなる?

  • 肌荒れや抜け毛など、肌や髪のトラブルが起こる
  • 口内炎・口角炎・舌炎など、皮膚や粘膜に炎症が起こる
  • 皮脂の多い部位(鼻の周辺・頭皮など)に皮膚炎が起こる
  • 脂質代謝がうまくいかなくなり、脂肪がたまりやすくなることで、メタボや老化につながる可能性がある
  • 子どもの場合、成長障害につながることもある

過剰に摂るとどうなる?

ビタミンB2は、水溶性で体内に貯蔵されないため、過剰摂取の心配はほとんどありません。
ただし、所要量の400倍を超える摂取では、下痢や多尿などが報告されています。※2

※2 出典:中村丁次「正しく知れば体が変わる!栄養素の摂り方便利帳」

拮抗・相互作用・飲み合わせ

【一緒に摂るとよい成分:ビタミンB群】

ビタミンB6が働くためには、ビタミンB2も必要です。
また、ビタミンB2とパントテン酸(ビタミンB5)は、どちらも脂質の代謝に関わる栄養素です。
そのため、これらのビタミンも意識して摂りたいですね。

藤川医師が紹介する必要量と摂り方

分子栄養学の考え方を実践している藤川医師は著書の中で、ビタミンB群について高用量の摂取を推奨しています。

【必要量】
ビタミンB2:50~100mg/日

【摂り方】
ビタミンB2単体ではなく、ビタミンB群として摂取することを推奨しています。

【サプリ摂取例】
藤川医師の著書では、B50コンプレックス※3を1日2~3回に分けて摂取する方法が紹介されています。

B50コンプレックスを遅い時間に摂取すると、不眠につながることがあるため、できるだけ早い時間に摂取するよう勧めています。

※ 上記は藤川医師の著書に記載された摂取量・摂取例であり、一般的な推奨量を示すものではありません。
高用量のビタミンB群サプリメントを摂取する際は、成分や含有量に注意が必要です。
特に、ビタミンB6・ナイアシン・葉酸は、過剰摂取による健康リスクがあるため、摂取量に気をつけましょう。

※3 B50コンプレックスは、ビタミンB群を複数含むサプリメントです。製品によって成分や含有量が異なります。
iHerbなどの通販サイトで購入できます。

食品から摂るなら

幅広い食品に含まれているので、さまざまな食品を組み合わせれば十分に摂取することができます。

食品分類食品1食分のビタミンB2の目安量
肉類豚レバー1食分(80g):2.88mg
〃牛レバー1食分(80g):2.40mg
〃鶏レバー1食分(80g):1.44mg
魚介類うなぎ(かば焼き)1串(100g):0.74mg
〃まいわし2尾(120g):0.47mg
〃まがれい小1尾(100g):0.35mg
〃ぶり1切れ(80g):0.29mg
乳類牛乳コップ1杯(180g):0.27mg
その他糸引き納豆1パック(50g):0.28mg
〃鶏卵1個(50g):0.19mg
〃アボカド1/2個(90g):0.18mg
出典:五関正江『ビタミン・ミネラルがよくわかる本』を参考に作成。
※ 含有量が多く、日常的に取り入れやすい食品を中心に掲載しています。

効率よく摂るには?

食べ合わせ

【一緒に摂りたい組み合わせ】

  • ビタミンB6を一緒に摂る:バナナと牛乳
    ビタミンB2は、ビタミンB6が体内で働くためにも必要な栄養素です。
    ビタミンB2を含む牛乳と、ビタミンB6を含むバナナを組み合わせるのもおすすめです。
  • 脂質の燃焼を助ける:鶏もも肉とアボカド
    鶏もも肉やアボカドには、ビタミンB2やパントテン酸(ビタミンB5)など、脂質の燃焼に関わる栄養素が含まれています。

【ビタミンB6を効率的に摂れるおすすめメニュー】

  • レバニラ炒め
  • うなぎの蒲焼き
  • 納豆と卵の組み合わせ

調理・保存のポイント

ビタミンB2は水に溶けにくく、熱にも比較的強いため、調理による損失が比較的少ない栄養素です。
ただし、光に弱いため、食品は光を避けて保存しましょう。

摂取を意識したいタイプ

  • 肌荒れや抜け毛、皮膚・粘膜のトラブルが気になる人
    ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持に関わります。
    肌荒れや口内炎などのトラブルが気になる人は、十分に摂取できているか見直してみましょう。
  • 脂っこいものを好み、脂質を多く摂りがちな人
    ビタミンB2は脂質の代謝に関わる栄養素です。
    脂質を多く摂る食生活では必要量も増える可能性があるため、ビタミンB2を含む食品を意識して取り入れましょう。
📝補足:サプリや市販薬で手軽に補いたい場合

チョコラBBプラスは、肌あれ、にきび、口内炎などの改善や、疲れたときのビタミンB2補給を目的としたビタミン剤です。ビタミンB2やビタミンB6などが配合されています。
ビタミンB群を補う選択肢のひとつとして、身近な薬局やドラッグストアなどで購入できます。

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参考文献・引用元(詳しく学びたい方へ)

この記事で解説した内容は、以下の信頼できる文献をベースにしています。

藤川徳美医師・中村丁次医学博士の著書など参考書籍

より詳しい内容や、それぞれの著者の考え方について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

すべての不調は自分で治せる[藤川徳美 著]
メガビタミン健康法[藤川徳美 著]
正しく知れば体が変わる!栄養素の摂り方便利帳[中村丁次 著]
栄養の基本がわかる図解事典[中村丁次 著]
ビタミン・ミネラルがよくわかる本[五関正江 著]
栄養素図鑑と食べ方テク[中村丁次 著]

データ引用・参照元

記事内の客観的な事実や統計については、以下の公的機関および専門データを参照しています。

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」 | 厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html

【ご注意】
この記事は、ビタミンに関する一般的な情報を提供することを目的としています。
病気の診断・治療・予防を目的としたものではなく、医師などの専門家による診断や治療に代わるものではありません。
栄養素の必要量や体への影響には個人差があります。健康状態や食生活に合わせて参考にしてください。
体調に不安がある場合や、症状が続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

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